東海国立大学機構 名古屋大学 次世代AI人材育成事業

趣旨

「TokAI BOOST:東海国立大学機構 名古屋大学 次世代AI人材育成事業」(以下、「本事業」という)では、近年急速に発展する人工知能(AI)の新たなパラダイムシフトを先取りし、かつこれまでの個別研究分野から学際的なデータ駆動型研究・教育変革・産業応用を先導できる人材の育成を目的としています。博士後期課程学生(博士課程学生)は、すでにAI研究の最前線に立ち、大学の研究を根底から支えています。本事業では、AI分野そのものを研究する人材(AI専門学生)と、自身の研究分野においてAI技術を効果的に活用する人材(AI活用学生)の両方を対象とし、その優秀な学生に経済的支援を行うことで、研究に専念できる環境を用意します。経済的支援のみでなく、本プログラムでは以下の事項を特徴としています。
  • AI研究学生とAI活用学生をペアで育成する「バディ制」で相互に切磋琢磨させる。
  • 産学のメンタを1名ずつバディに割り当て、博士人材に必要な学術的成長を見守るとともに、産業・社会のニーズをふまえた成長を促す。
  • 「学際ゼミ」で、様々な分野における課題やAI技術の利活用状況を俯瞰するとともに、最新のAI技術の動向を常にアップデートできるようにする。

支援内容

研究専念支援金(月額) 研究費(年額) 支援開始初年度 支援開始翌年度以降
パターン1245,000円960,000円選択可選択可
パターン2265,000円720,000円選択可
パターン3285,000円480,000円選択可
パターン4305,000円240,000円選択可

募集時期

  • 2025年度募集 2024年12月16日(月)~2025年1月20日(月)14時

オンライン説明会

2024年12月13日

開催日程:2024年12月13日(金)15:00-16:00(MNS次世代研究事業募集説明会に引き続いて開催)
言語  :日本語
実施形態:オンライン(Teams ウェビナー)
録画視聴:https://drive.google.com/file/d/18eJN3LSLsv8Smdm9i_ZZROxWFAyxSsTo/view?usp=sharing

募集・申請概要

新規募集

支援期間:最大3年間、医学博士課程は最大4年間(ただし、標準修了年限までの支援となります。)
採用予定数:10名程度
募集対象(在学年数は休学期間を除いた在籍年数を指します。但し、博士後期課程(医学博士課程)中に自己都合により休学している学生は支援対象にならない場合があります。詳細は募集要項をご覧ください。)
年度 課程 対象者
2025年度 博士後期課程
  • 2025年4月入学・進学予定者
  • 2025年10月入学・進学予定者
医学博士課程
  • 2025年4月入学・進学予定者
  • 2025年4月2年次進級予定者
  • 2025年10月入学・進学予定者

追加募集

支援期間:原則、標準修業年限まで
採用予定数:若干名
募集対象
年度 課程 対象者
2025年度 博士後期課程
  • 2025年10月2年次進級予定者
医学博士課程
  • 2025年10月2年次進級予定者

募集要項・申請マニュアル

申請書

申請手続き

〇自動返信メールの確認について

応募情報登録後、入力したメールアドレスに「名古屋大学 TokAI BOOST 登録完了・申請書送付 URL の連絡」というタイトルの登録完了メールが届きます。申請番号と申請書提出用URLが記載されているので、必ず確認してください。

申請番号は、指導教員等推薦書(様式3)提出の際に必要ですので、推薦書作成者と共有してください。

学内申請者は、原則として大学から付与される機構アドレスを使用してください。学外の申請者は、必ず連絡がつくメールアドレスを指定ください。Gmail、Yahoo、qq、等のWebメールは受信できない可能性があります。「@f.mail.nagoya-u.ac.jp」「@t.thers.ac.jp」の受信許可設定をしてください。

自動返信メールが届かない場合は、メールアドレスが間違っているか、迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性がありますので、確認の上、問い合わせフォームからご連絡ください。

〇資格審査(様式A)について

募集要項「3.申請資格」において、申請対象外となった学生について、特別な事情により本募集への申請を希望する学生は、資格審査を行います。

上記、申請情報登録を行うとともに、「資格審査申出書(様式A)」を教育企画課情報教育推進係(mda-kyoiku@t.thers.ac.jp )へ提出してください。

面接審査日 

2025年度募集において面接審査の実施はありません。

過去の募集

2024年度

募集期間 2024年5月13日(月)~2024年5月28日(火)14時
2024年度募集要項 *2024年5月13日更新  (JP)(EN)
申請書類(様式1~2)2024年度募集 (JP)(EN)

説明会

2024年6月18日

開催日程:2024年6月18日(火)15:00-16:00  ※終了しました
言語  :日本語
録画視聴:
https://drive.google.com/file/d/1vyEGROn1miDM1tWfvnCWnf6FVqnqQVyP/view?usp=sharing

2024年5月10日

開催日程:2024年5月10日(火)16:30-17:30  ※終了しました
言語  :日本語
録画視聴:
https://drive.google.com/file/d/1Q82aPf6QLPp_LFNPQBbgaeDdSqV8JqMu/preview

問合せ

以下の問い合わせフォームからご連絡願います。
https://forms.office.com/r/1MshUssRxF
なお、最新情報については、当HPにアップロードしますので、随時確認ください。

FAQ

Q.

社会人学生も応募可能でしょうか?

社会人学生であっても申請資格を満たしている方は応募可能です。

所属企業等から十分な生活費相当額(240 万円/年を基準)を受給可能な制度があるにもかかわらず、受給していない場合は応募対象になりません。

Q.

「名古屋大学融合フロンティアフェローシップ事業」及び「東海国立大学機構融合フロンティア次世代研究事業」との併給は可能ですか?

併給はできません。2つの事業は、東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業(https://dec.nagoya-u.ac.jp/spring_information/)と同等の扱いとなります。

Q.

前年度に東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業(以下、MNS)に申請し、予約採択されました。MNSに提出した申請書がそのままBOOSTの審査に使われますか?それとも、BOOSTの審査にあたり、申請内容の修正が可能ですか?

基本的には、MNSに提出いただいた申請書をそのままBOOSTの審査に使用します。現在の研究内容等については、AI分野と自身の研究テーマとの関係性の説明資料(様式2-F)や申請概要説明動画の中できちんとご説明いただければ、審査で不利になることはありません。

Q.

日本学生支援機構(JASSO)か ら奨学金を受けることは可能ですか?

貸与型・給付型のいずれであっても、併給は基本的に可能です。ただし、生活費相当額として十分な水準(240万円/年)を給付型で提供される場合には、事前にお問合せください。

Q.

2月に受験、4月から名古屋大学大学院博士後期課程に進学予定です。現在は在学していませんが、応募可能ですか?

応募可能です。

Q.

研究費のみ支援される研究助成との併給は可能ですか?

可能です。

Q.

2024年度募集の倍率を教えてください。

各年度の倍率は非公開です。2024年度募集は、約2~3倍でした。

Q.

現在M1です。これから東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業の申請をします。また、来年(2026年4月入学予定)のBOOSTにも申請予定です。現在はBOOSTの応募資格に達していませんが、申請情報登録は必要でしょうか?

2025年度募集では、BOOSTの申請情報登録は不要です。次回(2026年度)募集の際にBOOSTにご応募ください。

Q.

支援金受給開始後に辞退することは可能でしょうか。

辞退は想定しておりませんが、事情を個別にご相談ください。やむを得ず辞退されることになった場合も、基本的にバディ活動(バディと共同でAIを活用した研究を実施して対外発表・研究室ローテーション)は継続していただきます。学際ゼミへの出席の継続は任意です。

Q.

実践データサイエンティスト育成プログラムの履修を失念していたのですが、2025年度募集に申請できますか?

これからプログラム履修または講義履修をしていただくことで、2025年度募集に申請可能です。2025年度募集では、特例として、速やかに実践データサイエンティスト育成プログラムを受講いただくことを条件に、BOOSTへの申請を認めます。

Q.

産学メンターはプログラム側から指定されるのでしょうか。それとも学生側が選べるのでしょうか?

産学メンターを学生の皆様にご紹介し、ご希望を伺ってから、プログラム教員が決定します。

Q.

バディは抽選で決まるのでしょうか?

教員が分野等を考慮して適切な組み合わせを考えます。

Q.

バディとの進め方は、各自バディと相談して決定するのでしょうか?

はい。研究の進め方についてはご自身のバディと相談のうえ、決めていただきます。二人とも進め方が分からない場合は、教員や産学メンターにご相談ください。

Q.

採択後にバディ側が辞退した場合は、その後の研究発表やゼミ参加等の義務はどうなるのでしょうか?

基本的には辞退は想定しておりませんが、バディが途中でいなくなった場合は他のところと組み合わせる等の対策をとる予定です。

Q.

実践データサイエンティスト育成プログラムについて、履修生募集は既に終わっていますが、受講は可能でしょうか?

実践データサイエンティスト育成プログラムの募集を4月頃に行う予定です。募集を開始次第、数理・データ科学・人工知能教育研究センターWebページに掲載予定ですので、ご確認ください。    https://www.mds.nagoya-u.ac.jp/

Q.

日本学術振興会の特別研究員に応募中で、本プログラムと特別研究員の両方に採用された場合でも、本プログラムを辞退することはできないということでしょうか?

日本学術振興会の特別研究員と本プログラムの両方に採択された場合は、ご本人にお決めいただくことになります。しかしながら、BOOSTの応募条件として、基本的には採択時に先方を辞退することをお願いしています。詳細は個別にご相談ください。

Q.

博士の研究計画において前半にAIを活用する計画で、後半ではAIを活用する予定がない場合は、支援は途中で打ち切りになるのでしょうか?

基本的には、最終的に博士論文としてまとめる際に、AI技術がご自身の研究分野に活用されていれば、支援が途中で打ち切りになることはありません。研究テーマが「AI分野及びAI分野における新興・融合領域」より逸脱した設定となった場合は、支援は打ち切りとなります。

Q.

I am currently not enrolled as a student and am employed at the company, how should I fill in the fields for "Currently affiliated University/Graduate School/Current department"?

In the  “Currently Affiliated University/Graduate School/Current Department” field,  please enter your “current company/department/position.”

Q.

申請情報登録フォームにて指導教員の所属を入力する欄がありますが、指導教員が研究所所属で研究科や専攻が分からない場合はどうすれば良いでしょうか?

指導教員が学内の研究所所属の場合、以下のように入力し、ご登録をお願いします。    

所属大学:名古屋大学    

所属研究科:研究所名    

所属専攻:研究所の所属部門が分かれば部門名、所属なし/不明の場合は "-"(ハイフン)

Q.

オンライン説明会に参加したいのですが、都合が合わず参加できません。後日動画は公開されますか?

動画は後日ウェブページへ掲載します。

Q.

応募書類を日本語ではなく、英語で書いてもよいでしょうか?

英語での申請も可能です。英語版の募集要項・申請書類もWebにて公開済ですので、ご活用ください。

Q.

今年度に、1年だけですが、生活費に係る奨学金(240万円/年以上)を支給されています。今回申請することは可能でしょうか?

生活費に係る奨学金(240万円/年以上)を得ている場合、重複受給はできませんので、今回は申請不可となります。TokAI-BOOSTは、次世代AI研究者の組織的な育成を重視した事業であり、長い期間(博士後期課程の早い時期から)の育成を行うため、たとえ1年間であっても併給/辞退不可の奨学金を受け取っている場合、申請できません。

生活費相当額ではなく、研究費を支援する奨学金等であれば、本事業へ申請いただくことは可能です。ただし、あらかじめ奨学金の支援機関に本事業との重複が可能かをご確認ください。

Q.

現在D2ですが、応募できますか?

本事業は博士課程在学期間を通じて次世代AI人材育成を行うものですので、追加募集及び医学博士課程を除き、D1から参加することを想定しています。

Q.

AIに対する法規制や情報倫理等を研究する場合でも、本事業に応募資格はあるのでしょうか?また、応募することができる場合、そのような研究をすると、AI専門学生にあたるのでしょうか、それともAI活用学生にあたるのでしょうか?

基本的には、AI専門学生またはAI活用学生のいずれかにご自身が当てはまるという内容であれば、ご応募いただけます。AI専門学生またはAI活用学生に当てはまるかは教員が判断しますので、ご自身でご記載いただく必要はありません。どのような研究をしているか、どのようなAIを研究するのかという立場を応募書類にご記載ください。また、あくまでもAI技術とその活用に関する研究である点にご留意ください。

Q.

現在D1の学生です。今年の応募で不採択になった場合、来年度に応募できますか?

医学博士課程を除き、今年度のみご応募いただけます。本事業は博士課程在学期間を通じて次世代AI人材育成を行うものですので、D1から参加することを想定しています。なお、本事業は2026年度募集をもって、募集を終了する予定です。ただし、辞退者枠の発生状況に応じて、今後、D2以上を対象とした追加募集を実施する可能性があります。

Q.

It is stated in the application guideline that international MEXT scholars cannot apply to this program but can I still apply to this program if I withdraw from the MEXT scholarship?

As the guideline says, you are not eligible to apply if you are already receiving MEXT scholarship as of April, 2024.

Q.

2023年10月に名古屋大学に入学したD1の学生ですが,2024年度にBOOSTを申請することは可能でしょうか?

2024年度応募については、以下の方が対象となるため、医学博士課程の場合を除きお申込みいただくことができません。

博士後期課程

 2024年4月入学・進学者

 2024年10月入学・進学予定者

医学博士課程

 2024 年4 月入学・進学者

 2024 年4 月2 年次進級者

 2024 年10 月入学・進学予定者

 2024 年10 月2 年次進級予定者


TokAI-BOOSTは、次世代AI研究者の組織的な育成を重視した今年度開始の事業であり長い期間(博士後期課程の早い時期から)の育成を行うため、応募資格を上記の通り設定させていただいております。

参考

東海国立大学機構メイク・ニュー・スタンダード次世代研究事業
https://dec.nagoya-u.ac.jp/spring_information/